鷹島の銅造如来坐像一体(たかしまのどうぞうにょらいざぞういったい)

県指定有形文化財・彫刻 昭和49年10月8日指定

鷹島の銅造如来坐像一体

この仏像は、元軍が船に安置して礼拝をしていたものと言われ、大暴風雨のため船とともに海底に沈んだと伝えられています。江戸時代の終わり、ある漁師が原の海岸が魚の群で海の色が変わる夢を見て、翌朝早速その辺りで網を引いたところ、この仏像がかかってきたそうです。ある時、仏像を盗もうとした泥棒に、この仏像が「原の釈迦は原に帰る」と叫んだので、驚いた泥棒は、仏像の頭や額にはめこまれた黄金や宝石を抜き取って逃げたと伝えられています。この仏像は高麗時代前期の作で、高さ77センチメートル、指の組み方が阿弥陀仏の来迎印という特異なもので、対馬や壱岐にある高麗仏とは作風が異なっており、とても珍しい仏像です。

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更新日:2019年04月01日