海へと続く美化意識啓発活動について
海のごみはどこから来るの?
「海岸のごみは、海に遊びに来た人が残していったもの」
と思っていませんか?
それは全体の約3割に過ぎません。
残りの7割は、川や外海から流れてきています。
山や私たちの暮らす町と海は「水の流れ」でつながっています。
雨が降れば山や町にあるごみは雨水とともに流れていき、最終的には海までやってきます。
山と海は川を介してつながっています。
伊万里湾はその位置の性質上、北風が強く吹き始める冬季において、漂流ごみが打ち寄せる傾向があります。
中にはハングル文字や朝鮮文字といったものも見受けられます。
海ごみって何だろう?
海ごみは大きく分けて3つの種類があります。
漂着ごみ(海岸にたどり着いたり捨てられているごみ)
河川から流入したごみが海流や風の力によって海岸にたどり着いたもの。
漂流ごみ(海に流れ出て海面を漂っているごみ)
人工物が大半を占めていてプラスチックフィルムの割合が最も多く、次に発泡スチロール、その他石油化学製品の順になっています。
海底ごみ(海底に堆積したごみ)
伊万里湾の海底ごみについては、閉鎖性海域ということもあり蓄積している可能性があります。
海ごみは私たちの環境に大きな影響を与えています
美しい自然環境の破壊・・・
伊万里湾内の美しい自然景観が漂着ごみで悪化しています。
きれいな海水浴場にごみは似合いません。
生き物への影響・・・
魚がロープやシート状のごみに絡まったり、海の生物や海鳥が餌と間違えて食べるなどの悪影響出ています。
漁業への影響・・・
日々の漁に多くのごみが掛かり、漁網が破れる被害も出ています。
伊万里湾の海ごみの大半は日常生活から発生
食品トレーやたばこの吸い殻、ペットボトル、プラスチックやビニル袋(レジ袋)の破片など、日常生活で出たごみが川を流れて海にたどり着きます。
海ごみは、私たちの暮らしから発生したものであり、私たちのライフスタイルに密接に関連しています。
海ごみを無くすためにできること
・海岸、山や川にごみを捨てない。
・日ごろから使い捨ての習慣を見直し、ごみを減らす。
・ポイ捨ては絶対にしない。
身近な山や川のごみを減らすこと、ごみを捨てないことが海ごみの減少につながります。
できることから取り組みましょう。
更新日:2020年03月03日