牟田ジャンガラ(むたじゃんがら)

市指定無形民俗文化財 平成21年9月30日指定

牟田ジャンガラの画像

 牟田ジャンガラは、盆行事のひとつで、毎年8月15日に行われている。この行事は、疫病を退散させ、五穀豊作を祈願する子どもたちの行事として大切に伝えられている。別名「幟さし」ともいわれている。
 牟田ジャンガラの起源は、明治の中頃まで行われていた御厨ジャンガラに由来している。御厨ジャンガラは、御厨里、大崎、田代、星鹿の四地区合同で行われており、大幟・小幟を率いて清水川の阿弥陀堂に集合し、幟竿の長さ順(大崎→里→田代→星鹿)に道行を始め、お南様・慈光寺・西雲寺を経て権兵衛様、最後に御厨様へと行く。小幟は権兵衛様の墓を「ナームホーリホッポンジャホイホイホイ」の掛声をかけながら3回まわり、終わるとそこから御厨様の墓まで約200メートルの坂を駆け下る。これが各地の競争であり、真っ先に駆け下り御厨様の墓を一周して墓前に小幟を立てた者の属する地区がその年の豊作・無病息災になるといわれていた。現在では、牟田ジャンガラのみが形を変えて残っている。
 牟田ジャンガラは、御厨ジャンガラの道行きのうちから権兵衛様から御厨様までの坂を駆け下ることと、御厨様の墓で「ハリナームホッポンジャホイホイホイ」へとかけ声を変えて残っている。

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更新日:2019年04月01日